もう一つの日記

 

プロローグ

 

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10月31日(木)

最後のメールです

 

拝啓 流空様

 

11月を目前にひかえ、秋の夜長が名残惜しくなる今日この頃。

いかがお過ごしでしょうか。

翔馬です。今日は改まって書きます。

 

先日までの日記の掲載。本当にありがとうございました。

今後の日記の件なんですが、昨日の日記でも申しました通りしばらく休養を取らせて頂こうと思います。

今週末には一度実家のほうに帰省して、心身ともにリフレッシュをしてこようと考えております。

今回の事件は私にとって非常に大きな出来事となりました。

それと同時に、身近に潜むストーカーの恐怖や人間心理、事件の背後に潜む人間関係といったものを知ることになりました。

今でも、この一ヶ月間の出来事が、全て夢の中の出来事であったように思えてなりません。

現実として受け止めるには、私にとって一ヶ月という期間はあまりにも短過ぎました。

この事件を、私が解決できたのは偶然であり、奇跡です。

しかし、事件を解決していなければ、私は今もなおあの恐怖に怯え続けていたことでしょう。

このメールも書くことはなかったと思います。

全ての始まりは、私が「合コン」というものに参加したことから始まりました。

おそらく、私が「合コン」に行くのはこれが最初で最後であると思われます。

 

さて、長くなりましたが雑談はこれくらいにいたしまして、

先程あなた様から頂いたメールに対する返答をいたしたいと思います。

その答えは、「過去の写真なんて意味がない。あいつが彼女に現在の写真を渡したから」 です。

あいつは既にこの時全てを知りえていたのでしょう。だから告白の決意を固めることができたんだと思われます。

こんな返答でよろしいでしょうか?

分からなくても私を責めないで頂きたいのですが。

なにせ私自身もその返答に対し、充分な確証を持っていませんので。

この解答で御勘弁願います。

 

私の娯楽的な日記に今まで付き合って頂いて、本当にありがとうございました。

心から感謝いたします。

色々と落ち着いた後、また都合がつきましたら、こちらから御連絡いたします。

 

敬具 

 

 

 

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